惨劇を祭れ

昨日メッセサンオーで特典グッズ『ふぐらしのなく頃に』と共に手に入れたひぐらしく頃に解-祭囃し編-をついさっき終わらせました。
さすが理想の世界というだけあって今までの7つの世界に比べてハッピーエンドでした。
しかし、ただ理想を描くだけでなく羽入と梨花が100年もの長い時間行い、時には挫ける事もあったがそれでも諦めず続けたカケラ集め。
それを我々プレイヤーも行う事は理想を得る為に最低限通過しなければいけない試練であり礼儀なのでしょうね。
カケラ集めの最後の演出は上手かったなぁ。
そのカケラの中にはこの物語に関わる人の過去があり、当然鷹野さんの過去もありました。
彼女の過去は確かに**ですが、それゆえに皆殺し編を初めとする悪魔の脚本に到った彼女との矛盾がありました。
しかし、その矛盾もカケラ集めで解消されました。
全ての人達の想いを垣間見て、少しでも理解し、そしてようやく祭囃し編を紡ぐ資格が得られるというわけです。
鬼隠し編綿流し編祟殺し編で悲劇を知り、罪滅し編目明し編皆殺し編でそれらの解を探し、更に暇潰し編に欠けていたヒトカケラを合わせた時こそ未来への扉が開かれたというわけです。
複雑に絡まった縄を英霊イスカンダルのように剣で斬って解いたのが昭和58年6月の真相を暴いた皆殺し編なら、祭囃し編は全ての縄を一本一本を解くことで全ての仲間が全ての誤解を解き全ての力を出し切ったまさしく“理想”。
最後にこのような結末を見られて本当に良かったですよ。
圭一がガ○ダムの声優をやれば言いといわれたり監督のメイドインヘブンが炸裂したりとシリアスな場面にはちょこっと似つかわないギャグもあったけど息抜きといった意味では良いアクセントになっていたと思います。
鷹野が新転校生の彼女を****と言った場面や富竹・梨花が山狗に拘束された場面、さすがにゾクリとしましたね。
しかしそんな事では7つの惨劇・・・いや、無数の悲劇を経験した彼らは挫けません。
しかも今回は全てのヒントや最高の仲間がいるわけですし負けるわけがありません。
長い間後悔をしていた“彼”がついに約束を守れたときは涙物でしたよ。
欲を言えばもっと立ち絵や表現方法にバリエーションが欲しかったけど、そこまで求めるとオヤシロ様に怒られるかなw
悲劇は起こらず、祟りは消え、敗者のいない最高の結末の一つを迎える事ができました。
最も、罪滅ぼし編でのあの結末を見ているだけに最後までひっくり返されるんじゃないかと疑っていました。
そういった意味では僕も雛見沢症候群に犯されているのでしょうか(^^;。
何はともわれ、今回に限って言えばそういった心配は無かったわけです。
スタッフロールであの曲を聴いたとき、感無量というかとうとう昭和58年6月が終わったのだなぁ、と思いましたよ。
しかし、彼女らがこの先どのような人生を送るかは梨花でも予言できないでしょう。
ゲームでも語られていたように未来は無限なのですから。


↓送ってくれると里長が喜びます。

■Web拍手